2006/02/05  筑波山登山  その2

御幸ヶ原〜男体山
 しばらく歩くと男女川(みなめがわ)の水源地なるものがあった。 寒さで水が凍っているせいか、水がこんこんと湧いている様子はなかった。 百人一首に「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる」と歌われた場所である。 中学の頃に嫌々覚えた百人一首の舞台がこんなところにあるとは驚きである。 登山道は大きく左に曲がりながら御幸ヶ原を目指す。 うっそうとした林の中を歩いていたが次第に空が見え始め頂上に近づいたことを感じさせる。 10時55分御幸ヶ原到着。ケーブルカー山頂駅の周りに土産物屋が並び2時間掛けて登ってきた気がしない。 筑波山は南側正面から見ると頂上が2つあり、左側の頂上が男体山(871m)、右側の頂上が女体山(877m)である。 一般的に筑波山頂と言われているのは女体山のほうである。 2つの頂上の中腹にあるのが御幸ヶ原でありケーブルカーの山頂駅や土産物屋が建ち並ぶ。 男体山の山頂はここから目と鼻の先であるため休憩をせずにそのまま山頂を目指す。 ケーブルカーを使いたった8分で御幸ヶ原までやってきたおじさん集団が山頂駅から5分の場所で息を上げて休憩していた。 11時10分、男体山頂到着。


男女川水源からは水が出ていなかった。

頂上近くで空が開けてきた。

御幸ヶ原から男体山山頂へ続く階段。

山頂は登山客、観光客でにぎわっていた。


男体山頂〜自然研究路
 山頂からの眺めは抜群である。 おおよそ関東平野を取り巻く山並みは一望できる。 しかし時間が昼前であるため晴れていてもモヤがかかり景色がかすんで見える。 雪を冠した富士山は白くかすんだ空の色に溶け込んでしまいどうにか判別できる程度であった。 やはり眺めは朝一番がもっときれいだろうな。 頂上に5分休憩した後に自然研究路を歩く。 自然研究路とは男体山頂の周囲を一周する1.5kmのコースで、筑波山特有の植物や動物が生息する遊歩道である。 コースのところどころに標識が立ち植物の説明がされているがさすがに冬場なので面白くなかった。 途中に東屋に立ち寄り昼食をとる。 歩いているときはいいのだが、立ち止まると急に寒さに襲われる。 昼食は手早に済ませコースの先へ進む。 山の北側斜面にはずいぶん前に降った雪が残っており少し雪山気分を味わう。


丹沢、秩父山地を一望できた。
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雪を冠した赤城の山々が見える。
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自然研究路の案内板。

北側斜面の雪道を歩く。


御幸ヶ原〜女体山
 自然研究路をぐるっと一周すると再び御幸ヶ原に戻ってくる。 尾根を歩き女体山に向かう。 尾根とはいえケーブルカーの駅があり展望レストランがあり神社の参道のように土産物屋が何件も軒を連ねる。 あまり山の上とは思えない。 航空レーダーや気象レーダーが立ち並んでおり70年代のテレビ番組にありがちなヒーロー物の秘密基地を思わせる。 なだらかな道を5分ほど歩くと女体山山頂の下にたどり着いた。


御幸ヶ原から男体山山頂を見上げる。

回転しそうだが回転する構造にはなっていない。

特撮モノを思わせる航空レーダ。

カエルの形をしたガマ石。


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